70周年スペシャル企画
第4章新たな領域に挑戦
創業者の古波津清昇には 「沖縄に国際競争力のある工業団地をつくり自活できる産業を育成したい」 という長年描いてきた大きな夢がありました。 本土復帰3年前の1969年、 琉球工業連合会の副会長だった清昇は、 中城湾港開発を琉球政府行政主席に陳情しました。 「中城湾に国際
規模の大型船が自由に出入りできる港湾設備とともに工業団地を造成して…」 と具体的に提言しました。 ところが、 政府は議論を繰り返すばかりで実態は先送りに。 埋め立てが完了し、 新中城
工場への移転が実現したのは、 バブル崩壊後の1995年で、 陳情から実に26年後のことでした。 300億円余りを投じて建設した新中城工場は、広大な敷地に、最新鋭の電気炉や機械設備を導入。 不況の中での大規模投資は、リスクを含みながらも未来を切り開いていくための新たな挑戦でした。 その後、 多様化やグローバル化の拡大など時代はさらなる変化を迎え、 拓伸会・拓南グループは循環型社会を形成するという事業ビジョンに向けて着々と進んでいきました。
1990-2024
第 4 章 新 た な 領 域 に 挑 戦
平成2年
7月
富士車輛製1,250トン
スクラップシャーを設置
平成3年
2月
谷山港営業所開設
1991
平成3年
3月
ソ連企業と
合併会社の
設立を果たす
拓南製鐵(株)を含む日本側6社とソ連邦治金省を含むソ連企業6社が出資し、
日ソ合併企業ミールメタルを設立、1991年3月15日、調印にこぎつけました。
6月
(財)古波津製造業育成基金の創設発表
9月
ソ連合弁会社ミールメタルから初の鉄くず入荷
平成4年
1月
新工場建設に向け、
ヨーロッパの鉄鋼を視察
新中城工場建設に向けて、古波津清昇と幹部(宮城幹夫・上間恒義・黒島善茂・古波津昇)の計5人でイタリア・ポミーニ社視察
平成6年
5月
福岡営業所倉庫新設
平成7年
2月
コマ式石灰炉完成、
火入れ式
2月
リンデマン社製1,250トンギロチンプレシャー・スクラップローダー・ドーザーショベルを設置
1995
平成7年
4月
9月
「たくなんパーキング」
落成式
平成8年
5月
第1回工場見学会開催
第1回工場見学会を開催、社員の働く姿を
家族に見てもらおうと始めました。
10月
フライホイール発電による製鋼開始
平成9年
4月
拓南製鐵(株)伊舎堂工場が
分社し、拓南伸線(株)設立
平成10年
4月
1,500馬力の富士車輛製
シュレッディングプラント設置
4月
中城湾港営業所に
本社移転
6月
中央棒鋼(株)・沖縄棒鋼(株)・
(株)山城商会を合併、
拓南鋼材(株)を設立
10月
西原グリーンセンター杯で宮里藍選手初優勝
平成11年
2月
消石灰工場完成
7月
機械式継手(FDグリップ)加工開始
11月
経営危機突破会議を設置
11月
ISO9002の認証取得
平成12年
1月
九州・沖縄サミット首脳会合(G7サミット)
の開催に向け、放置自動車撤去
4月
D6ならびにD10 ~D51(JIS)のフルサイズ生産開始
平成13年
4月
家電リサイクル法の指定取引場所、
再商品化施設として業務開始
2004
平成16年
7月
シュレッダーダスト
再資源化施設の稼働
シュレッダーダスト再加工プラント(現:ASR再資源化施設)操業開始。
ゼロエミッションに挑み、資源循環型社会の構築に大きく貢献。..........
平成16年
7月
電気炉から発生するスラグが、
沖縄県リサイクル資材に認定
電気炉から発生するスラグを有効活用し、平成19年「スラグ含有路盤材」として「沖縄県リサイクル資材評価認定証・ゆいくる」を取得
平成17年
4月
自動車リサイクル法第28条によりASR再資源化施設として認定
4月
ELV再資源化工場を稼働
平成18年
1月
拓伸会を1つの会社と捉え、人事・総務・財務・システムの効率化を
目的とした拓南本社(株)設立
3月
第1回改善活動成果発表大会を開催
7月
拓南製鐵・拓南商事
合同安全大会開催
平成19年
2月
拓南製鐵(株)社歌完成
作詞/古波津清昇
作曲/ミヤギマモル
6月
「拓伸会50年史」完成
12月
第1回「鐵の記念日」開催
2008
平成20年
4月
工期短縮を実現する
ネジテツコン
ネジテツコンは、JIS 規格に準拠した、表面のフシがネジ状の鉄筋です。鉄筋は建設工事で使用され、
構造物の高さに応じて鉄筋を接合する必要があります。.............
平成20年
4月
国土交通大臣認定のHグレード取得
7月
溶接閉鎖型せん断補強筋
(T-コンフープ)生産開始
平成21年
5月
T-コンフープ評定取得(2010年8月にパワーリング785評定取得)
平成22年
3月
鉄骨溶接ロボット初導入
ISO14001認証・登録
平成23年
4月
RPFの炭素化施設稼働
平成24年
10月
西原グリーンセンター
リニューアルオープン
平成25年
2月
安治川鉄鋼(株)・長泉パーカライジング(株)・
阪和興業(株)・拓南製鐵(株)の四社にて
エポキシ樹脂塗装製造会社
「沖縄コーテック(株)」を設立
平成26年
4月
拓南製鐵(株) 福岡営業所を設置
2017年4月に鹿児島営業所を開設し、ネジテツコン精密切断機導入
2016
平成28年
7月
廃自動車由来プラスチック
再資源化事業開始
平成29年
2月
創業者夫人 桂子 逝去(享年90歳)
同年3月 創業者 古波津清昇 逝去(享年95歳)
4月
拓南鐵建(株)・沖縄ガルバ(株)・拓南伸線(株)が合併し、
拓南製作所(株)を設立(2019年4月、拓南鋼材(株)を吸収合併)
4月
拓南製鐵(株)鹿児島営業所を設置
8月
シートベルトから製造した
バッグを共同開発
シートベルトバックの原料となるシートベルトを
障害者支援施設に提供
平成30年
3月
津波避難タワー建設
高さ12mの津波避難タワーを建設
内閣官房の国土強靭化に関する取り組みに紹介され、
年1回近隣の企業と連携して避難訓練を実施
7月
拓南産業(株)と(株)西原グリーンセンターが分社。
同年10月、拓南本社(株)と拓南産業(株)が合併
平成31年
2月
廃車由来の窓ガラスから
制作したグラス「mado」
自動車サイドガラス廃材を琉球ガラス村に提供、
「MADOシリーズ」として共同開発
令和2年
2月
創業の地に拓南商業ビル竣工
(手前のモノレール橋脚もT-コン使用)
令和3年
7月
取締役会や重要会議の
リモート化開始
8月
新型コロナワクチン
職域接種
2021年8月・9月、新型コロナワクチン職域接種(拓伸会役職員とその家族及び地域の方など約2,000人に実施)
10月
拓南本社(株)にて
フリーアドレス開始
10月
りん酸亜鉛処理及び
カラーC形鋼事業を開始
11月
沖縄県ワークライフバランス企業に
認証登録
令和4年
2月
沖縄電力と脱炭素社会、
循環型社会の実現に向け
連携協定を締結
4月
ESG推進室の設立
(環境(Environment)/社会(Social)/企業統治(Governance))
役員車輛EV化宣言
令和5年
2月
第1回改善活動成果発表大会を開催
2月
古波津清昇創業者
生誕100周年記念式典・祝賀会
2月
沖縄県所得向上応援企業に
認証登録
6月
拓伸会
創業70周年記念式典
7月
古波津昇が厚生労働大臣表彰功績賞受賞
9月
TSUTAYA壺川店閉店
10月
竪型シュレッダー増設
令和6年
1月